READYFORのミッション
誰もがやりたい事を実現できる世の中をつくる
東大ベンチャーの一つであり、クラウドファンディング運営ではCampfireと並ぶ規模と実績をほこるのがREADYFORです。
メンバーはベンチャーらしく若々しい面々が並んでいます。
東大発、メンバーが若いという事もあり、彼らにはやりたい事、実現したい事がヤマのようにあるものの、それを実行するためには「やはりお金が必要」という事にどこかでたどり着いたのではないでしょうか。
ここで気になるのがReadyforで募集するプロジェクトの内容です。
他のクラウドファンディングサイトと比べて、マジメなプロジェクトが多いです
地方創生系や社会的な事業など。
他のサイトでもまじめなプロジェクトはもちろん多いのですが、明らかに「アイドル応援」や「ゲーム作りたい」などのプロジェクトが目立っています。
ミッションは文字にすると割とシンプルなのですが、深読みすると、単純に「やりたい事をやれる」のではなく、そのプロジェクトを達成した結果で「世の中に新しい価値を創れる」プロジェクトであるかどうかをReadyforがきちんと選定しているのではないか、と感じます。
もちろんメッセージの打ち出し方、受け止め方にもよってしまいますが、筆者はすべての事業は社会事業だと考えています。
社会性が高い事業は多くの方から支持されて長く継続できる。
そうでないものは、一時的な支持は得られても短期間で淘汰される。
Readyfor事体もそうですが、きわめて社会性の高いプロジェクト、またそういったものを応援したいと考える支持者が集まりやすいブランディングがしっかりされている印象があります。
TO THE LINEのミッション
個人が自信をもって一歩踏み出す世界へ。
‘人生を楽しむチカラ’を上げることに貢献します
ミッションそのものは、やや大きいというか、具体的な手段やゴールを示すタイプのものではありません。
ただTOE THE LINEの手掛ける事業やエリアと組み合わせると驚くほど鮮明にこのミッションが体現されている気がします。
こんなにキラキラした女性向けのWEBページ、さらに旅行会社出身でキラキラした代表の鈴木さんなのですが、なぜか事業の舞台は茅場町w
東京証券取引所のお膝元、多くの証券会社が軒を連ねていますが、他のビジネス街と比べ開発の遅れたオッサンの街。
正直、女子がときめくスポットなどどこにもありません。
そんな街で多くの「若い女子」が知らないであろう「金融の魅力」について語る「きんゆう女子」なる尖ったプロジェクトを仕掛けています。
多くの女子が「金融」には興味を持たないものの、「お金」には興味があるのは間違いなく、彼女たちが今まで知らなかった「金融」を「人生を楽しむチカラ」に変換してしまうなんて、お見事としか言いようがありません。
と、ミッションと事業を組み合わせるとものすごく腹落ち!
そして「茅場町」「金融」という、大半の女子が踏み入れないであろう世界への敷居を低くしているプロジェクトを、「NISAやアベノミクスも落ち着いちゃって、新規口座全然増えないね」なんて嘆いている証券会社各位は見習ってほしいものです。
TO THE LINEのミッション
個人が自信をもって一歩踏み出す世界へ。
‘人生を楽しむチカラ’を上げることに貢献します
ミッションそのものは、やや大きいというか、具体的な手段やゴールを示すタイプのものではありません。
ただTOE THE LINEの手掛ける事業やエリアと組み合わせると驚くほど鮮明にこのミッションが体現されている気がします。
こんなにキラキラした女性向けのWEBページ、さらに旅行会社出身でキラキラした代表の鈴木さんなのですが、なぜか事業の舞台は茅場町w
東京証券取引所のお膝元、多くの証券会社が軒を連ねていますが、他のビジネス街と比べ開発の遅れたオッサンの街。
正直、女子がときめくスポットなどどこにもありません。
そんな街で多くの「若い女子」が知らないであろう「金融の魅力」について語る「きんゆう女子」なる尖ったプロジェクトを仕掛けています。
多くの女子が「金融」には興味を持たないものの、「お金」には興味があるのは間違いなく、彼女たちが今まで知らなかった「金融」を「人生を楽しむチカラ」に変換してしまうなんて、お見事としか言いようがありません。
と、ミッションと事業を組み合わせるとものすごく腹落ち!
そして「茅場町」「金融」という、大半の女子が踏み入れないであろう世界への敷居を低くしているプロジェクトを、「NISAやアベノミクスも落ち着いちゃって、新規口座全然増えないね」なんて嘆いている証券会社各位は見習ってほしいものです。
コインチェックのビジョン
「新たなテクノロジーで、世界中の人々をもっと豊かに、もっと幸せに」
※ビジョンを記したページが見つからなかったので、2017年7月段階でのプレスリリースより抜粋しています。
さて、2018年早々から世間を賑わせていてるコインチェック社による仮想通貨流出ですが、ヤジウマ的に「そんな企業はどんなビジョンを掲げていたのか」を知りたくなりました。
すでに企業WEBは謝罪やら、業務改善命令やら、機能停止やらでビジョンどころではなくなっています。
新たなテクノロジーで何かを興すという精神はとてもベンチャースピリット溢れるメッセージでよいと思います。
それにより世界の中でもビジョンの通りに幸せになったり、豊かになったりした方も一定数おられるはずです。
コインチェック以外の口座で売りを保有されておられる方なんて、2018年2月現在では笑いが止まらない状態になっているはず
気になるのは会社の成長とビジョンの組み合わせです。
社長さんはまだ30歳にも満たない若さです。おそらく技術的な面においても、経営的にも非常に優れた方であることは間違いありません。それはCOOもCFOも似たようなことが言えそうです。
http://corporate.coincheck.com/#member
おそらく約70名とされる社員の方たちも「仮想通貨」というある種の最先端業界を選んだ、優秀且つベンチャースピリットをもった若いエンジニアを中心に構成されているであろうことは容易に想像ができます。
ビジョンと今回の事件を(少し無理やりですが)結びつけると大きく2点。
一つは「新たなテクノロジー」を誇っているハズのコインチェックの技術(セキュリティ)は、最先端ではなくなっていたという事。
二つ目は似たような「攻めのストラテジーや技術に強い社員」が確実に増える一方で、そうではない志向を持つ社員の欠如や、社長以外に会社のカルチャーに影響を与えるような存在が出てこなかったのではないか。
多様性がない組織ができた結果、セキュリティに関する意識が欠落したままノーガードで攻める組織になっていたのではないだろうか。
多様性がないまま「もっと幸せに」をうたっても、それは「会社が決めつけた幸せ」でしかなく、そこをもっと深く考えるべきではなかったかという事。
2017年は大きな成長を遂げたはずのコインチェック、今後再生の道があるとすれば「もっと豊かに、もっと幸せに」をもっともっと見つめなおしてほしいです。
レアジョブのビジョン・ミッション
Chance for everyone, everywhere.
日本人1000万人が英語を話せるようにする
「Chance~」がグループビジョン、「日本人1000万人~」がサービスミッションとなっています。
レアジョブはDMM英会話などと同様、Skypeを利用したオンライン英会話サービスを中心に展開する企業です。
広く認知されるようになったのは最近になってのことですが、すでに設立からは10年を超えています。
ここのビジョンが「うまい」と思えるのは、グループビジョンは受け止め方によって割と応用が効くタイプ、サービスミッションは5W1Hをガチガチに固めている点です。
強いトップがいるベンチャー企業ほど5W1Hを固めてくる傾向がある気がしますが、グループを緩めに設定することで、長期的にぶれることなくグループ展開で成長させるには、この2軸はとても面白い。
最近ではライザップ式の「レアジョブ本気塾」、法人対応などのサービスも成長しており、今後も時代の流れに則したサービスを出してきそうな気がする。
ただ時代が変わっても英語を学びたいという需要がそう衰えることはないはずなので、如何に時代にあった手段を提供し続けられるかが肝
ぜひミッションのように、日本を大きな志で変えてほしいです。
アキレス腱として考えられるのは、フィリピンや東欧などの人件費が割安だからこそ成り立つサービスという点
変化の速い現代において、英語が話せる方が多いそういったエリアの経済成長によってはオンライン英会話も高額なサービスへと変わっていく日もそう遠くはないのかも
ECのミカタの経営理念
すべての人に、フェアな情報を、どこよりも多く
EC業界に特化したメディアを展開するECのミカタ。
まだ社員数20名ほどのいわゆるベンチャー企業です。
この規模の企業の理念として、注目すべき点は大きく二つありました。
一つめは「メディア」という立場において「フェアな情報を・・・」というメッセージは企業の姿勢を表す上で非常にクリーンでよいのですが、ECに特化している企業にも関わらず、そこを理念に言葉してのせていない点です。
過去にとりあげたベンチャーの多くは、その理念に自分たちの武器を含んでいました。
ある程度の規模の企業であれば、これはこれで良いのかもしれません。
にも関わらず、ECのミカタは自分たちの領域を敢えて理念から外しています。
二つ目に注目すべきは、この理念が言語されたのが約2年前と割と最近と言うことです。
EC業界のカオスマップをリリースするなど注目度が高まりつつある中で、また採用にも力を入れだしたこの段階で理念にバッファーを持たせている。つまり事業の拡大を確実に視野に入れ始めた時期だったのではないか、という事です。
事実2017年にECのミカタはソイコムを買収し、自社でEC事業を保有するに至りました。
この規模のベンチャー企業で4名、5名と新卒採用できるのは相当な力強いメッセージと将来性、成長のスピード感を社長の小林さんが打ち出せたからではないでしょうか。
※ちなみにこの理念も2018年には新しいものに変わるとの事。しかし大きな変更ではないようです。
JPホールディングスの経営理念
こどもたちの笑顔のために
超ド直球の理念です。
JPホールディングスは証券会社出身という異色の経歴の社長が保育園運営を中心とした事業を展開しています。
保育園という事業はそもそも純粋な民間企業では資金面においても人材面においても、運営そのものが難しく、そんな保育事業で上場までしてしまうというのは経営者の手腕に疑う余地はありません。
この理念は変に凝る事もなく、シンプルに事業内容を伝えています。
「日本保育サービス」ならともかく、「JPホールディングス」では確かになんの事業をしているか企業名からはサッパリわからないので、このくらい直球のほうがよいかもしれません。
保育や教育という業界は中長期的な視点で見ると少子化で先細りが避けられません。
しかし短期的に見ると少子化の傾向はあるものの、それよりは保育士の人材確保が難しくなっています。
JPホールディングスは上場企業であったり、他の園に比べれば待遇も良いかもしれません。事実、新卒入社と思われる若い保育士さんも多く見られます。
筆者の息子もJPホールディングスの保育園に通っていたのですが、よい保育士さんにも恵まれ、とても良い印象を持っています。
しかし、この理念では他の保育事業者との差別化ができていないと感じます。
人材業界の人間として見るならば、もっと保育士を大事にするメッセージを盛り込む事が理念としても戦略面としてもよいのではないでしょうか。
IT業界ではエンジニアを中心とした理念をもった企業も増えていますし。
例えば「こどもたちとおとなたちの笑顔の為に」でもいいと思うんですよね
子どもの笑顔の陰で、大人が泣いていてはよい環境ではないでしょうし。