理念ソムリエ~企業の想い

人材業界約10年の筆者が企業理念について独断と偏見で解説。理念は法人の性格を映し出すものだと考えています。企業研究や志望動機を考える際の参考にもお役立てください。

JPホールディングスの経営理念

こどもたちの笑顔のために

 

www.jp-holdings.co.jp

超ド直球の理念です。

 

JPホールディングスは証券会社出身という異色の経歴の社長が保育園運営を中心とした事業を展開しています。

保育園という事業はそもそも純粋な民間企業では資金面においても人材面においても、運営そのものが難しく、そんな保育事業で上場までしてしまうというのは経営者の手腕に疑う余地はありません。

この理念は変に凝る事もなく、シンプルに事業内容を伝えています。

「日本保育サービス」ならともかく、「JPホールディングス」では確かになんの事業をしているか企業名からはサッパリわからないので、このくらい直球のほうがよいかもしれません。

 

保育や教育という業界は中長期的な視点で見ると少子化で先細りが避けられません。

しかし短期的に見ると少子化の傾向はあるものの、それよりは保育士の人材確保が難しくなっています。

JPホールディングスは上場企業であったり、他の園に比べれば待遇も良いかもしれません。事実、新卒入社と思われる若い保育士さんも多く見られます。

筆者の息子もJPホールディングスの保育園に通っていたのですが、よい保育士さんにも恵まれ、とても良い印象を持っています。

しかし、この理念では他の保育事業者との差別化ができていないと感じます。

 

人材業界の人間として見るならば、もっと保育士を大事にするメッセージを盛り込む事が理念としても戦略面としてもよいのではないでしょうか。

IT業界ではエンジニアを中心とした理念をもった企業も増えていますし。

例えば「こどもたちとおとなたちの笑顔の為に」でもいいと思うんですよね

子どもの笑顔の陰で、大人が泣いていてはよい環境ではないでしょうし。